翼の王国
吉岡です。こんにちは。
移動が多いこともあり,機内誌や車内誌は普段触れない言葉や情報に出会える貴重なもので,特に食い気関係の書き物については記憶にとどめようと読み漁っております。
新幹線でのひとときは,千宗室氏(16代)の俳句の世界に引き込まれるかのようなエッセイで始まり,狙い通り日常生活を忘れされられた後,こだま酒場紀行で東海道・山陽新幹線各駅の名店を紙上旅行(岩国の名店割烹福源さんも紹介されていました)。読後の清涼感とともに終点広島に着くのが理想ですが,車内での珈琲の飲みすぎで読後はいつもお手洗いが現実。読み終わったそばから現実に引き戻されるわけです。
一方,朝早く起きれる予感がするときは,岩国錦帯橋空港から。移動すなわち浮世を忘れさせてくれる貴重な時間は短いですが,機内誌翼の王国は忽ち別世界に連れて行ってくれます(読後のお手洗い感もなし)。
そんな翼の王国3月号,おいしい手土産にて未踏の両国国技館界隈を興味津々で読み耽り,「あんこあられ」なる甘味の紹介にすぐに両国に行こうと決意したところでしたが,筆者の長友啓典氏,つい昨日3月4日に永眠されたとのこと。
昨年翼の王国の表紙絵を作成されてこられた堀越千秋氏も昨年お亡くなりになったばかりですが,空路の高揚感を創ってこられた方々に改めて感謝と哀悼の誠を捧げる次第です。