吉岡です。こんにちは。
7月になりました。
先月の終わりにあった命の奇跡のお話を。
29日の朝,といっても午前1時ですが,前日のリハビリ運動が効きすぎたのかかなり早く眠りに付いたのでこんな時間に目が覚めてしまいました。
自宅にいても特にすることもないので事務所へ。
午前4時くらい。突然作動するシュレッダーに肝を冷やされ,体は脂汗まみれになりましたので,普段開けない窓を開けて夜明けの風を入れていました。
(一番怖いタイミングで突然ガーーーー。何か見える方おられます?)
陽も昇って午前6時,開けた窓から聞こえる小鳥のさえずりを心地よく聞いていましたら,子猫の鳴き声がします。
珍しいなと思っただけでこのときは特に何もなかったのですが,この仔が主人公。
午後4時30分,仕事も一段落つき,子どもも学校から帰ってきたところで,また子猫の鳴き声が響き始めました。
2階から見渡しても姿は見えません。もちろん,子どもは探しに行くというので。
子猫鳴く→外に出る→鳴き止む→2階に上がる→子猫鳴く→∞
この時点で17時30分。あと1時間でランニング塾に行かなければなりません。
しかし,延々とループで18時25分。もうあきらめてランニング塾に行こうと事務局Tが車に乗せようとしたそのとき。
にゃー
ようやく場所を特定しました。
しかし,どうやってこんなところに入ったのか,間違いなくこの下から鳴き声が聞こえますが,当職と娘だけでは草をむしって土を掘ることしかできません。
時々鳴いてくれますが,声も心なしか弱くなっているような。朝6時から閉じ込められているのですからその恐怖心は最大,子猫の体力も極限でしょう。
日没まであと1時間を切っています。
隣の中国新聞社の方も集まり,自治会長さんも来てくれ,土を掘りマンホールを開ける作業を素早くしてくれますが,なお姿は見せません。
子猫の鳴き声も娘がにゃーと真似すると漸く反応してくれる程度。日も暮れてきて猶予がなくなってきました。
(なお,当職の鳴き声真似は子猫も周りの人々も合わせて全員ガン無視。)
ここで事務局S,切り札消防車を要請。
数分で到着のさすがの柳井消防署。
赤い彗星,もちろん到着時の音楽はワルキューレの騎行。
(タンタラターンターン,タンタラターンターン)
コンクリートとマンホール周辺の隙間に小型カメラを入れて探索してくれます。
場所特定17:57から2時間経った19:57,すっかり日も暮れましたが,そこは消防車の高度照明。
そして到着から30分弱で。
救出!!IMG_241817309 (動画あり)
こんな小さな命が真っ暗の暗闇の中で精いっぱいの鳴き声を出して助けを待っていたんです。
人と人,力と力,知恵と知恵のつながりが一つの小さな命を助け出した瞬間,感動のひとときです。
当職は典型的な第一発見者として傍観するのみ。
みなさんの力で救出劇が進んでいく姿は壮観でした(なんかごめんなさい。)
もちろん抜かりなく「後学のために」消防士さんに消防車のおおよそのお値段を勉強させていただきました(現金でごめんなさい。)
(一億円の敬礼!)