男はつらいよ 寅次郎物語
2015.10.10 |
吉岡です。こんにちは。
私の楽しみの一つに,BSテレ東でずっと放映している土曜日の寅さんがあります。
今週は土日とも寅さん,男はつらいよシリーズの放映ももうあと10作ほどとなりました。
今日は,39作目の男はつらいよ 寅次郎物語 このころの作品になるとドタバタ騒ぎはやや鳴りを潜め,生きていくことや愛を掴む難しさを感じさせる作風が増えてきます。
折しも本日,仕事上で携わっていた方が逝去され,安らかにお眠りになっておられるお姿を拝顔したところでした。事務局Tと私,これまで夫婦としてともに歩んできた人生ですが,どちらが先に逝くのか,お互い話しかけるわけでもなく雲雀の鳴く山頂でしばし佇んでいました。
作品の最後あたり,寅さんが満男に,人間は何のために生きているのかと問われるシーンがあります。
何ていうかな,ほら,生まれてきてよかったなぁって思うこと,何べんかあるじゃない。そのために人間生きているんじゃないのか? そのうちお前にもそういう時が来るよ
魂を吐いて問いかけるような寅さんの言い回しに救われます。
しかし,翻って,自分がいろんな事件に携わる中でお客様にそんな思いをしてもらっているか考えてみると,良かったと思っていただける結果を残せなかった事件が恥ずかしながら数々あります。
弁護士が関わることになった状況ではご相談者は寅さんのいうような気持ちではないことがほとんどでしょうが,当事務所一同が携わることで,少しでも助かった,よかったと思っていただけるような仕事をしなければと改めて思った次第です。
男はつらいよの話に戻りますが,このころの作品では常連の脇役も要所で個性を発揮してくれ作品のテーマを引き立ててくれます。これも傑作だった前作寅次郎知床慕情で船長役を好演のすまけい氏,お馴染み笹野高史氏,特に2代目おいちゃんや医者役で出てこられる松村達雄さんが私は大好きで,中でも寅次郎かもめ歌での便所掃除の詩を披露する先生役が痺れます。(因みに私,全作品の中では,いしだあゆみさんの寅次郎あじさいの恋,都はるみさんの旅と女と寅次郎が特に好きです。)
さて,寅さんに気力をいっぱもらったところで明日明後日も連休を生かして頑張ります。
今日も各事務所合わせて5件のご相談をお受けしましたが,まだまだ連休中のご相談も鋭意お受けしておりますのでぜひお問い合わせください!
(夕暮れの鯉城)