成年後見研修
2016.11.22 |
事務局Tです。
先日,山口県弁護士会主催の法律事務職員研修会に参加してまいりました。
昨年のテーマは「破産事件」でしたが,今年は「成年後見制度」についての研修会でした。
昨年に引き続き裁判所書記官による研修で,第1部は成年後見制度の概要や現状,及び後見制度支援信託の仕組みについての説明がありました。
高齢化社会が進む中,認知症高齢者や一人暮らしの高齢者の増加により成年後見制度の利用者が増大していることや,
山口県の統計によれば県内人口が減少しているにもかかわらず成年後見制度の利用見込みが増加しているといったデータがあるとのことで,今後ますます申立件数が増加する見込みであるといった説明がありました。
休憩をはさんで第2部では,具体的な事例を題材にケーススタディ形式での講義が行われました。
今後の勉強になる事例でしたので,しっかりとメモをとろうと顔をあげた瞬間,
「そこの真ん中の席の女性の方から順番に横一列に思いつくことを回答してくださーい。」
と書記官からのご指名が・・・
事務局T,会場のちょうど真ん中の席で指名されにくい場所にいたのですが,いの一番に回答することに。
心の準備が整わないまま思いついたことを答えてなんとかクリアーしましたが,大勢の方がいる前での発言というのはなかなか難しいものでした。
成年後見制度の利用促進に関する法律が施行され,従前のご本人(成年被後見人)の財産の保全を主目的としていた考え方から,よりご本人の自己決定権を尊重する財産管理を行うように変更されてきているなど,とても今後の業務に参考になった研修会となりました。